〔泡〕と〔気泡〕

「泡」とは気体をサンズイである液体で包むことを意味しますが、工学の世界では「泡」と「気泡」は明確に区別しなければなりません。気体とそれを包む液体との相互関係により下図のように、
〔泡〕 =〔表面泡〕
〔気泡〕=〔分散泡〕
液面に浮上している表面泡(FOAM)と、液中に分散する分散気泡(BUBBLE)とに区分します。

表面気泡

表面泡 は 泡沫と呼ばれ、気体が薄い膜に包まれ液体の表面に浮上しています。多くの表面泡は分散気泡が浮上し発生するので、気泡を除去すれば、解決することも少なくありません。表面泡の主な実害はタンクからの溢れ出しですが、高級アルコールやシリコンオイルなどの消泡剤を添加することで解決が図られます。表面泡の破壊を消泡と呼びます。

 

分散気泡

分散気泡は気体の粒子として液中に存在し、多くのトラブルの原因になります。気泡の発生原因としては液の攪拌・落下、キャビテーション・ 動揺による自由表面からの巻き込み(スロッシング現象)、 システム内に滞留した空気などが考えられます。分散気泡に対し消泡剤は添加すると分散気泡と結合し浮上しにくくなります。気泡に対してはマイナスです。弊社気泡除去装置は分散気泡を除去する装置です。